虎を愛し、再興を信じているからこそ、足を運ぶ。来春、安芸2軍キャンプで臨時コーチを務める江夏氏が、サンケイスポーツの取材に対して、宜野座1軍キャンプでも熱血指導することを明かした。
「評論家の仕事で、2月16日に宜野座に行く。その後、何日間か滞在して、選手の動きを見たいと思ってね。今、日程を調整しているんだよ」
掛布2軍監督からの強い要請を受け、安芸には2月6日から10日まで滞在。その後、評論家として宮崎、沖縄の他球団キャンプを視察するスケジュールを組んでいた。もちろん宜野座にも行くが、レジェンドは評論家の仕事だけで帰るつもりは、まったくない。
「まだ実力を出し切れていない投手が多い。自分にできることは限られているが、OBとして、できることがあれば…」
数日間滞在して、突撃コーチとして練習に熱視線を送る。藤浪? いやいや、伝説の男が気にしているのは、老け込むには早すぎる2人の左腕のことだった。
「僕は(来季の阪神は)能見と岩田の頑張り次第だと思う。2016年は200イニング以上投げるんだという気持ちで、投げ込みやトレーニングに励んでほしい」