サッカーの2011年女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で日本代表「なでしこジャパン」の主将として初優勝に貢献し、得点王と最優秀選手にも輝いたMF澤穂希(37)=INAC神戸=が今季限りで現役を引退することが16日、決まった。マネジメント会社が発表し、17日午後に東京都内で記者会見を開く。発表を受けて関係者らがコメントを送った。
「ここぞというときに点を取り、さまざまな戦いで勝利に導いてくれた。私自身が出会った中でも特別な選手。引退は残念だが、次の人生でも彼女らしく輝き、引き続き幸せであるよう、常に願っている」
「驚いた。寂しいです。澤さんは女子のみならず、日本サッカー全体に大きな影響を残した。それは次世代につながっていくと思う。本当に10番とキャプテンマークが似合っていた」
「ついに、そういう時が来たのかという気持ち。ひたむきにピッチを駆ける姿を見られなくなるのは寂しいが、第二の人生を応援したい。日本女子サッカーのレベルの高さを世界に示してくれた。これからも経験を生かし、女子サッカーの発展のために力を貸してほしい」
「(主要な)大会にいるのが当たり前だった。いよいよいないと思うと、どうなるだろうというのはある。お疲れさまというより寂しい」
「まだまだ頑張ってもらいたかったが、ご苦労さまと申し上げたい。チームをまとめる求心力を持っていた。これから後進を育て、強いなでしこをつくる努力をしてほしい」
「極めて残念。リオデジャネイロ五輪までは頑張ると言っていたから、心境の変化があったのかもしれない。よく頑張ってくれた。日本は2023年の女子W杯招致を目指しているが、その時に大きな役割を果たしてほしい」
「言葉で伝えなくても、背中を見ているだけで、若手が成長する選手。今後、澤のような選手は出てこないだろう。INACの礎を築いてくれ、感謝の気持ちでいっぱい」
「ピッチ内外で偉大な人だった。女子サッカーの歴史が一つ終わってしまうみたいで寂しい。一緒の時代に生まれ、サッカーできて良かった」
「少しびっくりした。けじめをつけて後進への指導やサポートをやってほしい。結婚したばかりで、プライベートな生活でも新しい澤をつくる時なのかなと思う」
「私が初めて代表に招集されたとき、(宿舎で)同じ部屋だった。がちがちに緊張していたが、気さくに話しかけてくれてリラックスできた。一緒にプレーできて幸せだった」
「来年五輪予選があり、澤のことだからやってくれるのかなと思っていた。残念のひと言。まだやれたと思うが、もう十分というところがあったのだろう。結婚は理由ではない気がする」
(共同)
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