今季も思ったように働けなかった。そして、年俸は思った通りに下がった。1億8000万円から減額制限(1億円以上は40%)いっぱいの7200万円減。「目いっぱい下げられました」という西岡は、自信たっぷりに巻き返しを誓った。
「マスコミの記事では『悲壮感』とか『背水』とか書かれてますが、僕はまったくそういう気持ちはないですから。非常に楽しみな気持ちです」
阪神移籍3年目の今季も満足な成績を残せなかった。5月下旬に痛めた右肘痛の影響で、出場はわずか50試合。打率・262、2本塁打、14打点に終わった。下交渉で球団側に1500万円でもいいと返上を訴えたが、最終的に1億800万円で落ち着いた。
「本当に来年が楽しみ。あしたからでもユニホームが着たいという気持ちになっています。僕の中では、オフは終わっていますから」
即座に切り替えて、ここまで前向きになれる理由は2つある。1つめは右肘の不安がなくなったこと。もう1つは金本監督の存在だ。今オフはFA権を行使せずに残留した。新指揮官から二塁で勝負しろと通告され「『残って当たり前』という会話をしてもらったとき、阪神でやるんだと決めさせてくれた」。ヤル気をかきたてられた。
「他人からムカつかれるくらいポジティブというか、どんな逆境にも立ち向かいたいと思う」
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