孤独トレこそ1軍の近道だ-。なれ合いでは、弱肉強食の世界で生き抜けない。掛布2軍監督の口調が熱を帯びたのは、イベント終盤に組まれた山田雅人との対談コーナー。若虎に一匹狼指令を出していることを明かした。
「17日の秋季キャンプの打ち上げのミーティングで『君たちは、たむろして練習することは得意だけど、1人で追い込む練習は下手だ。もっと、1人で練習できるようにしなさい』と伝えました。じゃないと、1軍で活躍できないし、お金も稼げませんから」
自身はテスト生からドラフト6位で入団。プロフィルの趣味の欄に「素振り」と書くほど、1人でバットを必死に振った。尊敬する長嶋茂雄ら偉大な先輩もそうだった聞いた。解説者時代も、東京ドームでヒーローインタビューに答えていた巨人時代の松井秀喜氏がひっそりとした室内練習場で黙々とスイングを繰り返す姿を目の当たりに。だからこそ、再びタテジマに袖を通して、感じた物足りなさを突きつけた。
期待の来季3年目の横田には「5、10分でもいいから、(選手寮の)虎風荘の屋上でもどこでもいいから、誰もいないところでバットを振りなさい」と伝え、トレーナ陣にも「ウエートトレも1人で集中して向き合わせてやらせてほしい」と意識改革を訴えたという。
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