9回、巨人・長野の打球に飛びつくセカンドの阪神・大和=東京ドーム(撮影・安部光翁) サンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(80)が11日深夜放送のTBS系「S☆1」にVTR出演し、同日行われたプロ野球のセ・リーグのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦を解説。
第1戦で「阪神の弱点を見たような気がします」と解説していた野村氏は、「巨人がもう勝っちゃうでしょ」としていたが、阪神は一回に巨人・菅野からゴメス、マートンにアベック弾で3得点。これに野村氏は菅野に「きょうは良くない。投げ方が納得できない。腕がバーンと振れていないから、『カーブですよ』『真っすぐですよ』と教えているようなもの。投げるフォームのバランスが崩れている」と不調の気配を感じた様子。
対して、阪神先発のメッセンジャーが巨人打線をカーブで斬っていくと、野村氏は「今、本当にみんなカーブっていうのは投げない。真っすぐ、スライダー、フォークの時代。バッターが上からくるカーブに対して慣れていない。相手のバッターの目を狂わせた」と評価した。
4-2の九回二死二塁、センター前に抜けていこうかという長野の打球を二塁・大和が横っ飛びでボールをグラブに収めると、立ち上がってすばやく一塁に送球し、間一髪アウト。これには野村氏も「すごい。ナイスプレー」と拍手し、「これはもう大、大ファインプレーだよ」と絶賛。「これで阪神が勝って、CSも勝って、日本シリーズも勝っちゃったら最高殊勲選手だ」と笑顔を見せた。最後は大和へ「流れを呼んだ大和魂 ズバリ阪神」とお決まりの一句を詠み、「大和の超超超ファインプレー。まぁ、これで流れを呼ぶでしょう」と分析した。
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