チームがスローガン通り、いかに「as One」(ひとつ)になれるか。12連戦の突破、逆転優勝へのカギはそこだ。そして一番のポイントとなる男、マートンが練習後、決意を語った。
「ストロング、マインド(精神)! ストロング、ハート(心)!」
自身の頭と胸に手を当て、きっぱり。不安定さが露呈しているメンタル面について、自ら改心を誓った。
練習中には異例の光景もあった。南球団社長が視察を行い、和田監督ら首脳陣と約30分間、立ち話。意図について「激励というか、外国人を見にきました」と説明した。
さらに、阪神球団がNPBを通じ、審判団に抗議文を送っていたことも判明した。12日の広島戦(甲子園)後、審判の1人が阪神ベンチ付近に姿を見せ、マートンに対して「やかましい」などの暴言を吐いたという。この試合、6打数無安打に終わったM砲は、ストライクゾーンへの不満を爆発させていた。
事実確認した球団幹部は「NPBの方から審判の方に事情を聴いてくれている。回答はまだない」と説明。「球団としては(審判へ)処分を求めるつもりも糾弾するつもりもない」としたが、今後のためにきっちりと対処したい構えだ。
9月は11試合で45打数8安打(打率・178)と不振も、指揮官は「外国人だけではない。この時期だし、『as One』や」と語気を強めた。「ガンバリマショウ! マイニチ(体調に)気をつけてネ」と、明るい表情で横浜へ入ったマートン。連戦を機に心身ともに完全復調して欲しい。 (山口大輝)
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