来日6年目を迎え、日本球界で確固たる地位を築き上げた。前日11日の試合前。まだスタンドにファンがいない中、三塁ベンチに足を運んだ。「会いたい」と関係者を通じて、ラブコールを送られていた大野と対面するためだった。
大野 「今年からメッセンジャーさんのような叩きつけるフォークを理想にして、使わせていただいています」
メッセ 「全然問題ない。頑張ってよ!!」
わざわざ、決め球拝借の許可を取ってきた竜のエースに笑顔で応対。いまでは他球団の選手からも理想像に掲げられる存在になった。
「とにかくチームが勝った。それがすべて」
同じ言葉を繰り返し、帰路についた右腕。次戦は18日の巨人戦(東京D)だ。中5日でカード頭を任され、宿敵に立ち向かう。今度こそ、圧倒的な投球で勝ち星をつかみにいく。 (小松真也)