お立ち台の阪神・坂=京セラドーム大阪(撮影・中島信生) (セ・リーグ、阪神3-1中日、19回戦、阪神12勝7敗、12日、京セラドーム大阪)同点で迎えた八回、七回から守備交代で出場していた坂克彦内野手(29)が、左中間へ勝ち越し三塁打を放ち、試合を決めた。中4日で先発したメッセンジャーは6回まで5安打7奪三振と力投も、115球を投げ切ったところで降板。安藤、福原とつないで、九回に守護神・呉昇桓が日韓通算350セーブを挙げて、4連勝。3カード連続勝ち越しを決めた。
阪神は三回にメッセンジャーが自らのバットで先制打を叩き出すも、六回に安打と四球などで一死一、三塁のピンチ。和田の三ゴロの間に三走が生還し同点とされた。
バルデスの前に七回まで5安打と攻略できずにいた阪神は八回、二死から鳥谷が中堅への二塁打で出塁。そして打席には七回から大和に代わって守備についていた坂。バルデスの8球目、129キロ直球を叩くと左中間を破る勝ち越し三塁打。今季初の打点を挙げた。九回には、呉昇桓が登板。きっちりと3人で仕留め、日韓通算350セーブを挙げた。
ヒーロの坂は「やっぱり気持ちいいですね。打てたんで良かったです」と喜びながらも、今季初のお立ち台に「試合より緊張しています」とややぎこちない表情。今季初打点に「100試合終わって初打点は寂しいですけど…ありがとうございます」と素直に喜ぶと、「ピッチャーもがんばっていたので、後ろにつなごうという気持ちでした。まだ試合があるので、1試合1試合がんばっていきます」と話し、ファンの声援に応えた。
「チームが勝ったので、それが全てです」
「(二塁を)回ってから、危ないかなと思った」