リリーフ陣に促されて、ヒーローインタビューに向かう阪神・安藤=ナゴヤドーム(撮影・中島信生) (セ・リーグ、中日4-6阪神、16回戦、阪神9勝7敗、28日、ナゴヤドーム)1カ月以上、白星とは縁がない阪神・岩田稔投手(31)が中7日で先発登板し、六回途中8安打4失点で降板。後を受けた安藤優也投手(37)がピンチを無失点で切り抜けると、八回を福原、九回を呉昇桓が無失点リレー。岩田に6月16日の日本ハム戦(甲子園)以来となる勝利をプレゼントした。この日、ヤクルトが敗れたため、首位に並んだ。
二回、エルナンデスの2ランで先制点を献上した岩田だったが、直後の三回に打線が爆発。6安打6得点を挙げ逆転に成功した。
三、四回をゼロに抑えた岩田だったが五回、一死一、三塁とすると、荒木の遊ゴロの間に1失点。六回には赤坂に中越え適時二塁打で6-4と追い上げられると、続く谷繁に中前打、藤井に四球を献上したところで、和田監督が交代を告げた。二死満塁でマウンドに上がった安藤は、代打・和田を相手に12球を投げ、最後は見逃し三振に斬った。
七回に四球を与えながらも無失点で切り抜けると、福原、呉昇桓が3者凡退で抑え、岩田は登板6試合ぶりの6勝目(5敗)を挙げた。
今季初のヒーローインタビューを受けた安藤は「僕でいいのかな。すみませんみなさん」と恐縮気味に話しながら、「素晴らしい打者の和田さんだったので自分を信じて投げ込んだ。最後はインコース真っすぐしかないと思った。いい結果になってよかった」と六回の満塁の場面を振り返った。
「岩田も粘った。勝ちを消すわけにはいかないと思った」と力投を見せた安藤。「なんとか勝ち星をつけることができてよかった」と喜んだ。
一方の岩田は降板後、「大量援護をもらっていただけに、もっと長いイニングを投げないといけない展開だったと思います」と反省していた。
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