猛虎の本丸には、何人たりとも立ち入らせない。セ界のてっぺんを奪還すべく攻め込んでくる敵は返り討つのみだ。今季6勝7敗と負け越しているDeNAとの3連戦。首位固めへ先陣を託された藤浪が、後半戦最初のマウンドに上がる。
「首位は気にしていない。順位は気にしないといけないかもしれないけど、まだすごく気にするような時期じゃない。自分の投球に集中したい」
雨の甲子園。蒸し暑い室内でキャッチボール、ダッシュなどで汗を流すと、静かに闘志を燃やした。「どこ(のチーム)も波に乗り切れていないし、前のカード(巨人戦)で勝ち越せたんで、この流れに乗って自分の投球ができるように」。
チームは前日22日の巨人戦(甲子園)で勝利。2勝1敗と勝ち越し、16日ぶりの奪首に成功した。あとは6球団が4ゲーム差にひしめく大混戦を抜け出すだけだ。
相手も、血気盛んに関西に乗り込んでくる。4位から巻き返しを狙うDeNA・中畑監督は、新横浜駅で、並々ならぬ決意を口にした。
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