あと1本が出ず、投手陣は粘れない。前半戦を象徴する試合だ。何度、ファンのイライラが募ったか…。広島戦前の前半戦総括会見。指揮官は「チームも踏ん張る中で、選手も我慢しながら状態を上げようと必死にやってくれた。ファンのみなさんにも相当我慢させて前半戦が終わってしまったので、そういう思いを後半戦で爆発できるようにやっていきたい」と誓ったばかりだった。
後半戦は是が非でも有言実行して欲しい。この日、大阪市内での定例報告会後、甲子園を訪れた坂井オーナーも言葉にその思いを込めた。「混戦だし、順位は関係ない。いい位置とは思っていませんし、油断するような気持ちもありません。力を十分に発揮してもらって、信じてやってもらえたらと思います」。
1年契約で迎えた和田阪神4年目。総帥は前半戦について「節目と思っていないので、総括することはありません」と話すにとどめた。まだ評価する時期ではない。とにかく後半戦、どんな姿を見せてくれるのか。それだけだ。
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