日本バスケットボール協会(JBA)の大河正明専務理事(事務総長)は27日、コーチライセンス制度にプロ対象の「S級(仮称)」を新設する改革作業に着手する考えを示した。今後、実現へ向け具体的検討に入る。評議員会後に報道陣に話した。
国際連盟(FIBA)がJBAに科した資格停止処分の解除条件の一つに挙げられたのが日本代表の強化と若年層の強化・育成。このために求められるのが指導者の育成だ。中学生以下にゾーンディフェンスを禁止した通達もそれが目的だが、「従来の日本体協の枠から踏み出して、バスケット独自の指導者資格が必要」と大河専務理事。
現行のコーチライセンス制度はAからE2までの6段階に分かれ、ナショナルリーグ(NBL)やTKbjリーグ、女子のWリーグはB級、全日本総合選手権や全国高校選抜大会(ウインターカップ)はD級など、レベルによって必要なライセンスが決まっている。
このうちC級以上は日体協公認資格を合わせて取得する必要があるが、日体協の資格は日本語・通訳なしで受験しなければならない決まりがあり、外国人指導者には取得が困難だ。
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