練習からも苦悩がうかがえた。マートンはフリー打撃を終えると「ベリーディフィカルト(とても難しい)、ヤキュウ」と首を振りながらベンチ裏へ…。昨季の首位打者(打率・338)の歯車が戻らない。開幕から51試合を終えても、本人や首脳陣が薬を見つけられていない現状だ。
核が機能しない打線。速球に力負けし、ボール球に手を出す…。今季を象徴するような内容で、菊池には通算5度目の対戦で4敗目を喫した。
4連勝発進したとはいえ、交流戦のチーム打率は・240。5試合で12得点は12球団中11位。投手陣が奮闘しただけで、攻撃陣は相変わらずだ。「そういう(打線低迷)期間が長い。打線が打てば、と簡単にいえる状態ではない。何とか接戦に持ち込んで」と、もはやお手上げの和田監督だが…。何とかしなければ上昇など望めない。 (阿部祐亮)
「走者は出たんだけどね。(菊池の)高めのボール球につられて振ってしまう。みんな直球に力負けしていた」
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