無策といわれても仕方がない。目を覆いたくなるような惨敗に、ファンが次々と席を立っていく。就任4年目で初めて味わう屈辱の単独最下位。和田監督が声を震わせながら、謝罪の言葉を口にした。
「どの時期であっても、一番下というのはファンに申し訳ない」
試合後の会見。腰に手をやり、腕を組み…と苦悩ぶりを示すかのよう。練習開始前には報道陣に「俺に近寄りがたいオーラが出てるんか!? 大丈夫や!」と気丈に振る舞っていたが、やつれた顔は隠せなかった。
「それにしても、同じ投手にやられすぎ。きょうでも(ジョンソンとは)3回目だから…」
公式戦では3度目の対戦となった左腕ジョンソンに7回0封され、計19イニングでわずか2得点という惨劇だ。「塁に出ると多少コントロールが乱れる投手」と不発に終わった作戦面の一部を明かしたが、説明責任のある関川打撃コーチは「何もないです」「何もないです」とひたすら繰り返し足を止めることなく、クラブハウスへ消えた。
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