イニングを重ねるごとに黄色い帽子のファンが少なくなっていく。気温9度と冷え込む中、こんな甲子園開幕は見たくなかった。出る投手がことごとく打たれ、終わってみせば今季ワーストの17被安打。なんといっても、先発・能見が誤算だった。和田監督は左のエースに苦言を呈した。
「確かに野手が足を引っ張ったけど、踏ん張りきれんかったな。まっすぐが走らないのと、変化球がいつもより高いわな」
本調子からほど遠い内容だった。甲子園開幕戦で2010年から4戦4勝をマークしたその面影はなかった。初回、先頭の石川に右前打を許すと、一死一、二塁から4番・筒香にスライダーを右前に運ばれて早々と失点。二回は無死一塁で8番・黒羽根の犠打をゴメスが悪送球。ピンチが広がると、1番・石川、3番・梶谷、そして筒香と左打者3人に痛打された。二回を終わって5点ビハインド。試合はほぼ決してしまった。