クリスマスイブに答えを出した。金子は笑みを浮かべながら会見場に現れ、残留を表明した。
「いろいろな球団から素晴らしいオファーを頂きましたが、チームメートと一緒に今年できなかった優勝をしたいという気持ちが勝った。来季もオリックスの一員としてやることを決めました」
この朝、球団に意思を伝え、4年総額20億円でサイン。年俸は今季の2億円の2・5倍となる5億円で、日本の現役投手では巨人・杉内と並び最高額となった。
今季の沢村賞右腕は11月下旬に今オフのポスティングシステムによる米大リーグ挑戦を断念後、阪神、楽天、中日、DeNAなど国内の複数球団と交渉した。金子が次にFA権を取得するのは最短でも4年後の2018年。金子は「(メジャー挑戦への)そういう気持ちはまだ持っています」と話したが、オリックス側は契約中にポスティングでのメジャー移籍を認めない方針だ。
獲得に乗り出した球団の中には金子側に、FA権を取得する前にポスティングを認める条件を提示したチームもあったが、残留を決断した。
その理由は球団側の大型補強も大きかった。中島(前アスレチックス)、小谷野(前日本ハム)、ブランコ(前DeNA)、バリントン(前広島)らを獲得。オリックスは金子の流出を阻止したことで、今オフのストーブリーグでほぼ完勝した。
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