「4-3-3」の弱点を相手に研究されていると見るや、ザッケローニ前監督時代の「4-2-3-1」の布陣に素早く変更。合宿で練習したこともなかった。前任者の遺産で勝ったと思われる節もある。それでも、指揮官は「(布陣は)重要なポイントではない。勝つためにやらないといけないことがある」とどこ吹く風だ。
後半に相手が自陣に引いたと見ると、同12分にドリブラーのMF乾を投入。意図が見える選手交代で、相手ゴールに揺さぶりをかけた。就任から6試合目でようやく見せた手腕。来年1月のアジア杯に向けてアギーレ監督は、「タイトルを守る前回王者の仕事が待っている。ベテランで勝つ試合もあれば、若手で勝つ試合もある」と総力戦を宣言した。19日に単身渡欧し、視察を続けながら連覇の策を練り上げる。 (浅井武)
この記事をシェアする