自らの采配で勝利をつかみ取った。後半に投入したMF今野が同16分にCKから先制ヘッドを決めると、アギーレ監督は両拳を握りしめて会心の笑みを浮かべた。
「この試合の目的を達成することができた。それは勝つことだ。これで喜んで(スペインの)家に1度帰れる」
アジアのライバル相手に真価が問われる一戦。指揮官は前半35分に両拳を動かして、システム変更を指示。アンカー(中盤の底)に長谷部1人を置く布陣から、長谷部と遠藤にダブルボランチを組ませた。
中盤の枚数を増やした狙いを「豪州が強いプレスをかけてきてボールをつなげなかったから」と説明。自身の両脇のスペースを狙われ、苦しんでいた長谷部は「システム変更が機能した。前半20分まで球際の1対1を負けていたし、それで相手に押し込まれた」とうなずいた。
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