右脇腹痛から復帰を目指す阪神・今成亮太捕手(27)が、25日の日本シリーズ第1戦(甲子園)から1軍に昇格する可能性が20日、高まった。チーム関係者が「打撃の状態が上がってくれば、初戦からでも(1軍に)上げる」と明かした。手薄な左の代打として期待が高まる。
今季は主に三塁で115試合に出場した今成だが、9月12日の広島戦(甲子園)で右脇腹を痛めて離脱。今月17日から宮崎に入り、18、19日のフェニックス・リーグ2試合で計4打数1安打。1カ月以上実戦から遠ざかっていたとは思えないほどの対応力を見せた。
平田2軍監督も「さすがやな。バットコントロールが違うもん」と納得の表情。21日には1、2軍の首脳陣間で報告が行われる予定で、平田監督から順調な回復ぶりが伝えられるもようだ。
日本シリーズでは代打での起用が濃厚だ。現状、関本、新井、新井良らと右の代打陣は豊富だが、左は手薄。坂、荒木は守備固めや代走要員としての出場が多く、代打となれば伊藤隼しかいない。そこに、今成が切り札として加わる。29年ぶりの日本一へ、貴重な男が帰ってくる。
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