パ・リーグ最下位に終わった楽天が、DeNAのトニ・ブランコ内野手(33)の獲得に乗り出すことが7日、分かった。球団幹部は「リストアップしている。長打を打てる外国人選手が補強ポイントになる」と強い興味を示した。
楽天は、プロ野球5度目となる前年優勝からの最下位に転落。549得点、78本塁打はともに両リーグ最低に終わった。期待されたユーキリスは5月初旬に左かかとの治療で帰国。2年目のジョーンズも出塁率・394、24本塁打ながら、打率は・221に終わり、来季の再契約は微妙だ。
右打ちの大砲が急務で、DeNAとの2年契約が切れるブランコは条件を満たす。今季は85試合に出場し、打率・283、17本塁打、60打点を記録。今季は両太もも裏の肉離れで3度戦列を離れ、首位打者と打点王の2冠を獲得した昨季より数字を落としたものの、来季は万全の状態でシーズンに臨めるという。
楽天はフリーエージェント(FA)資格を持つオリックス・金子、平野佳らの調査も進めている。日本一奪回へ、来季に向けた戦力補強が本格化する。
〔1〕昨季日本一だった楽天の6位が決定。リーグ優勝の翌年に最下位になったのは、昨年の日本ハムに次いで5球団目。日本一の翌年に最下位だと1961年の大洋、79年のヤクルトに次いで35年ぶり3球団目で、パ・リーグでは初めて。
〔2〕星野監督の最下位は中日時代の1997年以来17年ぶり2度目。セ・パ両リーグで最下位になった監督は、飯田徳治、別当薫、根本陸夫、近藤昭仁、野村克也に次いで6人目。