【コオリナ(米ハワイ州)19日(日本時間20日)=湯浅大】人気グループ、嵐がデビュー15周年ライブを行った。ハワイは1999年9月にデビューお披露目会見を行った思い出の地。松本潤(31)は「この5人で良かった」と感慨深げに語り、5人は瞳を潤ませた。日本から多数のファンが訪れ、地元紙はその経済効果を2070万ドル(約22億5000万円)と報じた。
ホノルル市内から車で約50分の高級リゾート地に、感動と興奮の嵐が巻き起こった。
特設会場にヘリコプターで登場し、いきなり1万5000人の度肝を抜いた5人。二宮和也(31)が「嵐が来たぞ!」と叫び、デビュー曲「A・RA・SHI」など15年間のヒット曲の連続で魅了した。夕日を背にハワイアンバンドとの共演など、ご当地演出も忘れなかった。
万感のステージで躍動した。15年前の9月15日、ホノルルのワイキキ沖に浮かぶ豪華客船でお披露目会見を開いた。その数日前に急に集められた5人の少年の、期待と不安の船出だった。
どんなときも5人でハードルを乗り越え、今や日本を代表する人気グループに成長。リーダーの大野智(33)は「15年前はモヤモヤした気持ちがあった…。でも、今はそのときのモヤモヤした気持ちはありません」と大粒の涙を流した。
櫻井翔(32)は「15年前は違和感があった嵐という名を今、誇りと愛着を持って、再びハワイの地に戻れた」と瞳を潤ませた。松本も「メンバーの皆さん、ありがとう。この5人で良かった」と言葉を詰まらせた。5人が泣いていた。
ライブは現地20日も開催され、計3万人を動員。日本からも多くのファンが訪れており、地元紙スター・アドバタイザーは「少年グループがショーを運び、ショーがビジネスを運んでいる」との見出しで、今公演の経済効果を2070万ドル(約22億5000万円)と算出した。まさに規格外のスケールだ。
強烈なインパクトと美しい涙-。嵐がハワイ公演で新たな伝説を作った。
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