上本、大和らが親子ほど年の離れた山本昌に、また苦杯をなめさせられた。何度、白星を献上するのか。虎キラーという看板に傷をつけられない。窮虎猫をかむ。この姿勢がないのがつらい。今季10度目の完封負け&3位転落でも、和田監督から怒気は感じられなかった。
「主導権を握れんかったな。緩いカーブを使いながら相当緩急をつけてきて、押してはいたけど、もう1本が出ないところで、焦って打ちにいってしまっていた感じがあった」
今季初登板の山本昌に対し、5回90球、5安打無得点。通算48敗目を喫した。一回には先頭・上本の中前打で始まり、犠打&三盗成功で一死三塁の好機を作ったが、相手内野陣が前進守備を敷く中、鳥谷が二ゴロ。上本はクロスプレーや逆に自重することもなく、あっさりと本塁憤死した。
「アウトになるにしても、もうちょっと、いい形でいかなアカンな」
二回以降も毎回走者を出すものの、山本昌の術中にハマってばかり…。五回は先頭・能見が右前打を放ったが、上本が遊ゴロ併殺に倒れ、続く大和が左翼線二塁打というチグハグぶりが浮き彫りになった。
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