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ウル虎の夏や!今こそ変身!!隼太、レギュラー「放さない」

 プロ3年目の阪神・伊藤隼太外野手(25)が28日、甲子園指名練習に参加。故障離脱中の大和外野手(26)の穴を埋め、レギュラー奪取を宣言した。29日のヤクルト戦(同)から始まる6連戦は甲子園球場生誕90周年を記念した緑の特別ユニホームで臨む「ウル虎の夏」。ウルトラ-に縁深い未完のドラフト1位が千載一遇の好機を生かして、変身だ!!


 最高気温は31度に達した。吹き出る汗を飛び散らせながら、バットを振った。約1時間30分の甲子園指名練習後。野手では最後にベンチ裏に姿を現した伊藤隼がレギュラー獲りの誓いを立てた。その表情には鬼気迫るものがあった。

 「大和さんがこういう状況でチーム的にも、穴を埋めないといけないし、自分にとってはチャンス。つかみたいし、つかんで放さないぞ!! という気持ちは強い」

 正中堅手の大和が左脇腹を痛め、26日に出場選手登録を抹消された。チームにとっては一大事。とはいえ、プロの世界は弱肉強食が原則だ。大和が離脱後、2試合続けて、中堅で先発出場している男の目の色は変わっていた。

 これも、何かの縁だ。29日のヤクルト戦からは甲子園球場生誕90周年を記念した緑の特別ユニホームを身にまとう「ウル虎の夏2014」が始まる。くしくも、隼太の名前は父・成人さんが「長男(幸太さん)がウルトラマンのビデオを見て『ハヤタ隊員の名前がいい』と言ったので」という理由で命名。まさに、背番号「51」が変身するためにあるような6連戦だ。ドラ1がついにシュワッチ!! と飛び立つか-。高校球児に聖地を明け渡すまでが、ひとつの山場だ。


 「過去2年はそういう機会を逃してきた」

 2012年に即戦力として阪神入団。ルーキーイヤーは虎の新人外野手では40年ぶりの開幕スタメンに名を連ねた。だが、終わってみれば、22試合で打率・148、1本塁打、5打点。2年目も結果を残せず、昨秋のキャンプからは新就任の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(59)=DC=に熱血指導を仰いだ。今月1日に初昇格すると、代打中心の起用のなかで、存在感を示してきた。

 和田監督はセンターについて「相手投手の状況によっても変わるし、それだけの候補もいる。そんな簡単ちゃうで、中堅は」と流動的な選手起用を示唆。伊藤隼は29日の相手先発が左腕・八木とあって、まずはベンチスタートになりそうだ。平坦な道ではないが、一筋の光が見えたいま、突き進むだけ。今年、ラストチャンスになるかもしれない絶好機を逃したくはない。

 「打ってなんぼだと思いますし、いまの内容は悪くない。でも、明日からは内容が悪くないからOKじゃなく、結果にこだわってやっていく」


 若虎台頭が叫ばれる状況で上本、D4位・梅野隆太郎捕手(福岡大)ら、若い芽が育ってきた。その流れに乗り遅れたくない。首位巨人とは2・5ゲーム差。眼下の3位・広島に連敗を喫し、本拠地に戻る仕切り直しの戦い。ウル虎の夏をハヤタの夏にする。 (小松真也)

★師匠の自宅でも

 伊藤隼は掛布DCの指導のもと、殻を破りつつある。打撃フォームの最大の修正ポイントはボールを捉える際に左肩が下がり、首が折れる悪癖。両肩を平行に回すアドバイスを受け、大阪・豊中市内の師匠の自宅にも、頻繁に練習に通っている。今季途中には退寮し、掛布道場に足を運びやすいように同市内で一人暮らしを始めたほど。今季ファームでは58試合に出場し、打率・278、6本塁打、30打点をマーク。今季初スタメンとなった7月6日のDeNA戦(横浜)では1号2ランを放った。

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