G倒で後半戦の弾みをつける! 午後2時から甲子園で始まった全体練習は途中、雷雨のため、強制終了する形で終わった。
和田監督は「嵐の予感か」と問われると「もうええっちゅうねん」と苦笑いを浮かべたが、クラブハウスに戻る手前で足を止めると、打倒巨人への決意表明だ。
「われわれからしたら守るものはないわけだから、とにかく上だけをみて。後半戦の出だしでそういうチームとあたるということで構えというか、選手も十分その意味がわかっているから」
3年契約最終年。交流戦では9勝15敗と大失速し、最大9あった貯金が目減りし、一時は中日にに抜かれて4位。借金「2」まで落ち込んだ。だが、7月に入って11勝2敗(勝率・846)。ベテランと若手がしのぎを削り、投打の歯車もかみ合っている現状に手応え十分だ。
「一番悪い時期は脱した。ひと足早く梅雨明けしているわけだから、ここからは気候と一緒で暑く(熱く!?)なっていくだけやわ」
練習後にはコーチ陣を西宮市内に集結させ、決起集会をした。焼き肉を全員でつつき、逆転優勝への闘志を高めた。「梅雨が(近々)明けて、急に暑くなるところで体力勝負にもなる」。それはベンチワークも同じだ。
「(選手起用は)適材適所に基づいて、こちらも配置できるように神経をすり減らしながらやっていく。8月が大事。そこを頑張れば、さらに大事な試合ができるから」
夕方、聖地には青空が戻り、左翼後方には大きな虹がかかっていた。勝負の夏がやってくる。 (阿部祐亮)
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