「やめるんじゃないよ。卒業だよ」-。明治座公演6作目で初めて花道を歩き、客席のファンと握手する萩本欽一 =東京・日本橋浜町(明治座提供)
ギャラリーページで見る タレント、萩本欽一(72)が30日、東京・日本橋浜町の明治座で舞台「ほめんな ほれんな とめんな」の千秋楽を迎え、大劇場の舞台から引退した。
カーテンコールでは約20人の観客から直接花束を手渡され、「やめないで」と声を掛けられた。萩本は、目頭を押さえて「やめるんじゃないよ。卒業だよ。動かない欽ちゃんをもうちょっとやるんで」とあいさつ。終演後、楽屋で取材に応じ、「寂しいはずなのに、なんでこんなに幸せなんだろ。お客さまが幸せな気分にしてくれた」と噛み締めるように語った。
萩本は昨年11月、動きが鈍くなったことを理由に大劇場での舞台に終止符を打つと発表。2003年から6作出演した思い入れの深い明治座が最後の劇場となった。退場時には「明治座を去るとき、1回だけ通らせてもらおうと思っていた」と初めての花道を感慨深そうに歩いた。
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