勝利に飢えていた。最終回。QVCマリンフィールドの左翼席から、走者が出た瞬間に流れるチャンステーマがこだました。願いに応えたのは大和だ。決勝打となる4安打締め。虎党を歓喜に導いた。
「うまく打てたと思います。結果も出ているし、形もよくなってきていると思います」
土壇場だった。3-3の九回二死二塁。ロッテの5番手・大谷の内角シュートをコンパクトに打ち返した。三塁頭上をライナーで越える左翼線への適時二塁打。しかも4打席連続の「H」ランプを灯し、オープン戦打率を・176から・256まで一気に上げた。
「最初と最後のヒットは、自分のなかでも一番いい形のヒットでした。あとの2本も追い込まれてから(投手に)球数を投げさせられた」
四回先頭で、高めの直球を鋭く中前へ。五回に左前打、七回には二塁内野安打。しぶとい打撃で、チームを練習試合を含めて5試合ぶりの白星に導くと、和田監督が言葉に力を込めた。
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