女優、鈴木京香(45)と俳優、高良健吾(26)がWOWOW連続ドラマ「平成猿蟹合戦図」(今秋以降放送、全6回)で初共演することが8日、分かった。人気作家、吉田修一氏の(45)の同名小説を、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で知られ、今回連ドラの演出に初挑戦する行定勲監督(45)が映像化。才色兼備のベテラン女優と、今年のブルーリボン賞主演男優賞に輝いた新進俳優の豪華演技合戦に注目だ。
シリアスからコメディーまで多彩に演じ分ける京香と高良が、笑いあり、涙あり、事件ありのエンターテインメント作品でタッグを組む-。
吉田氏の同名小説を初ドラマ化する「平成猿蟹合戦図」は、猿にだまされ、殺された親蟹のかたきを討つ子蟹の昔話「さるかに合戦」がモチーフ。政治家を憎むチェロ奏者の敏腕マネジャーが、ある事件で出会った東京・新宿歌舞伎町の天然なバーテンダーを担ぎ出し、庶民たちも巻き込んで国政に挑む群像コメディーだ。
演出は「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」「クローズド・ノート」など数々の名画を手掛けてきた行定監督で、連ドラの演出は初挑戦。原作、演出、キャストともにドラマの枠を超えたスケールの大きな作品となる。
京香は、政治家不信のトラウマから世の中を変えたいと国政に挑む敏腕マネジャー役。高良は、天真爛漫で人に愛される田舎出身のバーテンダー役で、マネジャーとの出会いで衆院議員選挙に立候補することになる若者をコミカルに演じる。
高良といえば、映画「横道世之介」で今年のブルーリボン賞主演男優賞&作品賞を獲得し、まさに破竹の勢い。天然な青年を好演した「横道-」も吉田氏の原作だけに、「平成-」でも存分にその魅力を発揮する。
京香は今作のオファーに「弱い立場の人々がチームとして強くなり、何かを成し遂げていく、という群像劇がとても好き!」と笑顔。初共演の高良について「本当に一生懸命に役に取り組む方。彼をもり立てたいと人が自然に集まってくる印象は、今回の役とピッタリ」と太鼓判を押す。
一方の高良は「京香さんと関係を作っていくのが楽しみで仕方ありません。役同様に胸を借りるつもりです」とワクワク。「全部の感情を素直に表現して、現場に臨みたい。頑張るしかないです!」と新たな代表作へ気合十分だ。
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