最下位からの巻き返しを図るヤクルトに衝撃が走った。昨季60本塁打を放ち、王貞治らが持っていたプロ野球記録を更新したバレンティンが、逮捕された。
AP通信などによると、バレンティンは現地時間12日(日本時間13日)、米フロリダ州マイアミ近郊の自宅に、離婚協議中の夫人・カーラさんを訪問。入室を断られたため、キッチンの窓から侵入。逃げるカーラさんの腕をつかみ、寝室の鍵をかけて監禁したという。現場には2歳の長女・ミアちゃんもいた。目撃者が警察に通報し、監禁、暴行容疑で逮捕された。裁判所はバレンティンに対し、カーラさんへの接近禁止命令を出していたという。
この日早朝、逮捕の一報が伝えられたヤクルト球団では、情報収集を急いだ。午後になり、ようやく代理人の弁護士がバレンティンと接見したとの連絡が入った。
本人の言い分では、当初夫人とは屋外で立ち話をしていた。やがて人目を気にして、「部屋に入ろう」と夫人の手を引っ張ったことが暴行ととられたのではないか、という。米国は家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)に対して厳格。手を引っ張るなどの行為であっても、相手に身の危険を感じさせたなら、暴力と受け取られる可能性もある。