Vの使者到来!! 阪神に新加入した守護神、呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)=前韓国サムスン=と新4番の期待が大きいマウロ・ゴメス内野手(29)が優勝を誓った。ドラフト1位・岩貞祐太投手(22)=横浜商大=は開幕1軍ローテを狙う。新戦力が和田豊監督(51)を胴上げする。
覚え立ての日本語を披露すると、少しだけ表情が崩れた。「なんでやねん」「ほんまですか」。その「石仏」と呼ばれる鉄仮面が本当にくしゃくしゃになる瞬間は一つだ。歓喜の輪に加わるために、呉昇桓の新しい1年が始まった。
「どんな選手でも同じだと思います。個人成績よりもチームの優勝が大事。個人タイトルへの欲は出したいけど、優勝すれば個人成績は自然とついてくる。今年の目標は、チームが一つになって優勝することです」
2014年の目標はセーブ記録、無敗…。個人成績への意識も隠さないが、最大のゴールを決めるのに迷いはなかった。海を渡って初めての挑戦。だが、「優勝」の喜びは、どの国でもどんな競技でも変わらない。勝敗の重みを誰よりも実感するストッパーだからこそ、言い切った。
最大目標に向け、呉昇桓の加入は大きなプラスだ。リーグ連覇の巨人を支えたのは救援投手。昨季は山口、マシソン、西村の3人がいずれも60試合以上に登板して、防御率1点台を記録した。中日には浅尾と岩瀬。阪神が最後に優勝した05年は「JFK」が存在した。
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