新助っ人が来ても、レギュラーは譲らない。強い決意を抱き、改善点を模索した。行きついた先は、あのときの打撃スタイルだった。新井がフォームの改造に着手。ゴメス加入を前に、破壊力抜群の長打力を取り戻す。
「ホームランが減っていることは確か。自分では『こんなもんじゃない』と何年も思いながらやっている。いまは2005、06年の画像を見ながらやっている。05年をベースにして、よりいいものにしたい」
例年オフはウエートトレーニングをメーンに行っているが、今は「バットを振っている。いままでとは違う。やりたいことがある。目的がハッキリしている」。その目的はフォーム固めだ。
今季は140試合に出場し、打率・267、70打点。本塁打数は「15」だった。虎移籍後の最多は10年の19発。新井も「阪神に来て19本が最高。それじゃさみしい。『さみしすぎる』と金本さんにも言われたんで」。
OBの金本知憲氏の苦言を跳ね返したい。やはり魅力は一発長打。その長所を取り戻すため、広島時代の05年に本塁打王を獲得した打撃をチェック。「43本を打ったときは無意識にやっていた。けど、画像を見返したらちゃんと(形に)なっていた。それを見てわかった。いまは改めて分析して、研究して」と、理にかなっていたことを確認したという。
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