【ブリュッセル19日】日本代表は19日(日本時間20日)のベルギーとの親善試合で、年内の最終戦を終了。ブラジルW杯イヤーとなる2014年は3月の親善試合まで代表の活動はなく、アルベルト・ザッケローニ監督(60)は「クラブで試合に出るように」と選手に要求した。マンチェスター・ユナイテッドで定位置確保を目指すFW香川真司(24)、サウサンプトンで控えのDF吉田麻也(25)のイングランド組に厳しい姿勢を示した。
冬の寒さが到来したブリュッセルのボードワン国王スタジアム。年内最後のベルギー戦を迎える前夜、ザッケローニ監督がW杯イヤーの重要課題を挙げた。
「まずは所属先で多くの試合に出るように、選手に言いたい。代表の活動が終われば、コンスタントに試合に出ることが重要になる」
来年から2月の国際Aマッチデーが削除され、年明けの活動は3月5日の国際親善試合が最初。主力の大半を占める欧州組がクラブで試合に出ることでしか、代表のレベルアップは図れない。心配なのは、イングランドプレミアリーグ所属の2人。FW香川はマンチェスターUで常に競争にさらされ、サウサンプトンのDF吉田はリーグ戦開幕後の11試合に出番がなく、3試合出場したリーグ杯もすでに敗退した。
9~11月までは月2試合が組まれ、ザッケローニ監督は所属チームで出場機会に恵まれない主力を「多く使う」と温情采配。だがこの先は、「チームは理想の75%まで来た。あとは攻守に、ダイナミズムあふれるプレーをいかに継続できるか」と勢い、調子の良さを重視。クラブでのサバイバルに勝った者に、ブラジル切符を渡す。 (浅井武)
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