キャンプ地にミスタータイガースが戻ってくると、一気に活気付いたように思えるのは、やっぱり、「掛布雅之」がスーパースターだからだろう。そんな掛布DCが練習メニューをすべて終えると、自ら切り出した。16日の練習試合のことを。
「結果が出なくてもいいんだよね。俺にメッセージを届けてほしい。ベンチの和田監督、コーチ陣にも届けてもらいたいね」
掛布流の視線は変わらないし、揺るぎもない。
「ヒットがいい結果だとは思っていません。四球を選ぶことも大事なことだし、アウトになっていい形であれば、『ああ、こいつはこのキャンプでこういうテーマで頑張ってきたんだな』というのが伝わる。そういうものを期待したいね」
ちなみに、掛布DCのポジションはベンチではなく、バックネット裏になるという。
「俺の方が緊張するかもな。打席に立った方が楽かもしれない」
そう話しながら、若虎の話をするのが楽しくて仕方なさそうだ。12日の練習試合・オリックス戦(高知東部)は鳴尾浜で居残り組の指導に当たっていたため、伊藤隼のホームランをナマで見ることはできなかった。5日ぶりのキャンプ地。新鮮に映った。
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