阪神秋季キャンプ(11日、安芸)掛布効果で貧打解消の夜明けぜよ!! 阪神・新井良太内野手(30)が11日、シート打撃で中越え弾を放った。伊藤隼太外野手(24)も2本の適時打を放ち、チーム全体で打率・447(38打数17安打)の大爆発。掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58)=DC=の指導効果テキメンだ。12日のオリックスとの練習試合(高知東部)でも頼みまっせ!!
強い日差しをはね返す土佐の海面よりも、若虎たちが輝いた。キャンプ初のシート打撃で、猛打爆発の中心にいたのは新井良&伊藤隼だった。注入された掛布イズムが早くも好結果をもたらした。号砲は新井良の特大弾だ。
「和田監督、セキさん(関川打撃コーチ)、ミツさん(高橋同コーチ)、掛布さんからアドバイスを受けて、納得した形で練習ができている。無意識でできるようにフォームを固めたい。流れの中で、スムーズにいくようにして、打率も上げて本塁打も狙っていきたい」
午後1時過ぎからスタートした実戦形式の練習。自身1打席目、西村が投じた初球だった。真ん中に甘く入った133キロの直球を力むことなく、ジャストミート。グングン伸びた白球は瞬く間にバックスクリーン左に突き刺さった。推定120メートルの完ぺきな一発。客席からは拍手がわき起こった。
来季3年目の伊藤隼も見違えた。第1打席に一、二塁間を破るタイムリーを放つと、二塁に走者を置いた3打席目には3ボールから、スライダーに反応。痛烈なライナーで右前適時打を放った。
「(第3打席は)うまく打てたと思いますし、やっていることが少しずつできているのかなと」
打者16人で打率・447(38打数17安打)のヒットパレードだ。この日から鳴尾浜で居残り選手の指導を始めた掛布DCは打線爆発を伝え聞き「本人たちがやろうとしていることが結果として出るのは、自信になる。これからも続けようとなるので大切。練習試合がすごく楽しみ。車輪で言えばひとつ動いて、また前にいくような感じ」と目尻を下げた。
とりわけ、キャンプ初日からミスタータイガースに熱烈指導を受けていたのがこの2人だった。新井良は右ひざを柔らかく使い、ためを作るフォームの助言をもらい、伊藤隼も体を平行に回す指導を仰いだ。近年のシーズン後半の失速は若手の伸び悩みが要因のひとつだったが、掛布DCのメスで生まれ変わりつつある。12日のオリックスとの練習試合へ、期待は膨らむばかりだ。
4番を任されることが濃厚な新井良が「打つ打たないは別にして、今やっていることをしっかり我慢して続けることが大事」と言えば、スタメン起用される見込みの伊藤隼も「結果が伴えばいいですが、内容を求めていきたい」と力を込めた。
高知から始まる虎の維新-。ミスタータイガースに仕込まれた若手が明らかに変わってきた。貧打解消の夜明けはすぐそこまで来ている。 (小松 真也)
★掛布DCと新井良、伊藤隼
11月2日の指導初日、新井良についても打撃時にバットを放り投げる動作がなくなり「伊勢エビの踊りのようなことがなくなっている」と評価した。伊藤隼については「肩をレベルに回す、矯正のようなことをしていた。いい感じになっていた」と評価。本人がスイング時に首が倒れる悪癖解消に着手していた。