阪神秋季キャンプ(10日、安芸)来季6年目の阪神・上本博紀内野手(27)がオープンスタンスの構えからの新打撃フォームで特打を行った。所用で不在の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58)=DC=から絶賛された徹底したセンター返しの精度をさらにアップさせる工夫だ。
投手に正対するような構えから、投球と同時に左足を踏み出す。その時点で足はスクエア。今までよりもオープンに待つ新フォームで、上本がひたすらセンター返しを打ち続けた。
「キャンプに入ってから試しています。バットに当たる確率を上げたいと思って」
どちらかといえば、引っ張る打球が持ち味の上本の徹底ぶりに、現在キャンプ地を離れている掛布DCは「単純作業をくり返すのはしんどいもの。持ち味を引き出そうとする姿は立派」と絶賛していた。
和田監督は「どっちかというとクロスする選手だから、それを少し見やすくして懐を広げている」と新打法を説明。投球が見やすくなっている分、「しっかりミートできる確率が一気にアップする」(関川打撃コーチ)ことになる。
2月のWBC日本代表との強化試合で左足首を負傷し、6月に手術を受けた。今季は25試合出場にとどまった小さなプルヒッターが、嫌がられる打者への脱皮に懸命だ。
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