プロ野球で戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウト(入団テスト)が10日、静岡県草薙総合運動場野球場で行われ、投手36人野手29人の計65人が参加した。雨天で途中から室内での実施となったが、阪神を戦力外になった林威助外野手(34)は、特大の三塁打にファインプレーと躍動。今オフ2回目のトライアウトは22日にナゴヤ球場で行われる。
背番号31のタテジマを身にまとった林威助が雨の中で輝きを放った。草薙球場に集まった1万人の観客がどよめいた。今季1軍1試合の出場に終わったスラッガーが快音&好守。まだまだやれる!! アピールに成功だ。
「自分のスイングができたと思う。この1カ月以上、ちゃんと調整してきた」
1打席目は二飛に倒れたが、2打席目の本領発揮。小雨が降る中、前楽天・加藤貴から中堅手の頭上を軽々と越える三塁打。持ち前の柔らかいスイングから飛距離をたたき出した。2007年に15本塁打をマークした破壊力は健在。雨が強まり、室内に移動した後の3打席目でも前日本ハム・糸数から右方向へ安打性のライナーを放った。
「バッティングに関しては、若い連中とやってもまだまだ負けない」
その後の2打席目は連続四球のため3打数2安打だった。魅せたのは打撃だけではない。左翼の守りで前DeNA・内藤の打球をフェンス際でジャンピングキャッチ。倒れ込みながらもボールは離さなかった。
「結構痛かった」と苦笑いしたが、まだまだ老け込む年齢ではない。左の代打やDHなどで、戦力になる可能性は十分ある。虎で埋もれていた大砲が、吉報を待つ。(長谷川 稔)