楽天秋季キャンプ(9日、倉敷)楽天の初の日本一に貢献した新人右腕、則本昂大投手(22)=三重中京大=が岡山・倉敷での秋季キャンプ2日目の9日、左腕でキャッチボールを行った。1年目ながら先発ローテを守って15勝を挙げ、ポストシーズンも先発に救援にとフル回転。チームはまだアジアシリーズを残しているが、右腕には肩と肘を休ませるために「投球禁止令」が出されている。
冷たい風が吹き抜ける倉敷。則本はキャンプ初日に続き、下半身強化のトレーニングに取り組んだ。左腕でキャッチボールする場面もあり「(利き腕で)投げられないので、投げたい欲求を左で投げて解消します」と苦笑いしながら説明した。
右腕で投げられない理由がある。首脳陣から投球を禁止されているのだ。1年目の今季はレギュラーシーズンで開幕投手を務めるなど、27試合に登板。リーグ4位の170回(1位はオリックス・金子の223回1/3)を投げ、24勝無敗のエース田中に次ぐ15勝(8敗)を挙げた。ポストシーズンは先発に救援にと計5試合、25イニングを投げて1勝1敗。球団初の日本一に貢献した。田中のメジャー挑戦が決まれば、来季はエースとして期待される。
若手を中心に編成された小久保ジャパンの代表候補でもあったが、星野監督は「お願いだから則本は勘弁してくれ、と話した」と小久保監督に自ら断りを入れた経緯を明かすほど、右腕の肩と肘の状態を心配している。
「軽いキャッチボールならいいけどな。本当に軽くだよ。来春の久米島キャンプまで本格的な投球はさせたくない」と、今キャンプではブルペン入りを禁じている。15日に開幕する「アジアシリーズ2013」(台湾)にも帯同させるが、登板させるためではなく、管理下に置いて投げさせないためだ。
「疲れは感じていないけど、それが逆に危ない(状態)。気は抜かないでやります」と則本。肩と肘を十分に休めて2年目のジンクスを吹き飛ばす。(広岡浩二)