2006.02.21 更新
先輩今井の「引退」に複雑−男子1500で勝利誓う中嶋
28歳の今井裕介(群馬県連盟)と23歳の中嶋敬春(日体大研究員)。スピードスケートで日本の男子中距離陣を引っ張る2人は昨夏からトレーニングを共にしてきた。その今井が21日の男子1500メートルで引退する。「聞いていたけど。まだ、追い越せたわけじゃないし、続けてほしい」と、中嶋の胸中は複雑だ。
同じ長野県の生まれで、佐久長聖高の先輩と後輩。早くから大器として名をとどろかせていた今井は、中嶋にとって雲の上の存在だった。中学2年の全日本ジュニア選手権で初めて会った時、「今井さんって、こんなに年齢が近かったんだ」と驚いたほどだ。
前回ソルトレークシティー五輪にそろって出場したころから、お互いに話をするように。一緒にトレーニングをし始めると、「今井さんはウオーミングアップから違った。普段は笑い話をしていても、練習になると集中する」。競技者としての自分の甘さに気付かされるとともに、「僕も下の年代に伝えていかなければと思う」という自覚が芽生えた。
今季、2人で開幕から公式戦のタイムで勝ち負けを競った。「全日本で勝ったぐらいで、あとは全敗です」と中嶋。だが、「1500メートルは今井さんに勝って、安心して辞めてもらいたい」と静かな闘志を燃やす。(共同)

