2006.02.16 更新
日本女子4強!メダルへあと1勝−スピードスケート団体追い抜き
女子団体追い抜きで準決勝進出を決め笑顔の(左から)石野枝里子、大津広美、田畑真紀の日本チーム=オーバルリンゴット(共同)
新種目の男女団体追い抜きを行い、女子(6周)準々決勝で日本(石野、大津、田畑)はノルウェーに追い抜き勝ちして準決勝に進んだ。16日の準決勝ではメダル確定を懸けてカナダと対戦する。男子(8周)の日本(宮崎、杉森、牛山)は準々決勝でカナダに敗れ、16日の7、8位決定戦でドイツと顔を合わせることになった。
男女各8チームが出場。予選のタイムトライアルを7位で準々決勝に進んだ日本は、ノルウェー選手の転倒で相手チームを追い抜いた。日本は準決勝で敗れても、3、4位決定戦でメダルのチャンスはある。(共同)
★メダルへあと1勝の日本、ラッキー重なり4強進出
田畑は「焦った」。大津も「まずいと思った」。スピードスケート女子団体追い抜きの準々決勝で日本は途中までノルウェーに2秒近く遅れ、メダルの望みが断たれるピンチだった。だが、残り約1周半で疲れた相手の選手が転倒。ベスト4が転がり込んできた。
「ラッキーガール、ラッキーチームです!」と石野がはしゃいだ。羽田コーチは「いい波が来てるかな」とほくそ笑んだ。この日の日本には幸運が重なった。
準々決勝の組み合わせを決める予選のタイムトライアル。予選タイムの1位―8位、2位―7位、3位―6位、4位―5位が当たる。W杯ランキング6位の日本は2強のドイツ、カナダとの対戦は避けたかった。そのために、何位通過を狙うかが焦点だった。
ドイツ、カナダは予選でエース級を温存した。そして、第1組でノルウェーが好タイムを出した時、羽田コーチは選手たちに「設定タイムを落としていい」と伝えた。ノルウェーが1位に来ると読み、狙いを8位通過に定めたのだ。
読みは外れた。ノルウェーは2位。だが、中国選手の転倒で日本も7位に上がり、望んだ対戦が結果的に実現した。ノルウェーが予想以上に強かったのも誤算だったが、中国のミスに救われた。
準決勝の相手はカナダ。1500メートル、3000メートルの世界記録を持つクラッセンがいる強豪で、勝ち目は薄い。だが、新種目だけにこの日のようにハプニングが起こる可能性も高い。突破すればメダルが確定する。田畑は「ここまで来たら相手が強いのは仕方ない。カナダなら、もしかしたら勝てる」と強気だ。
■スピードスケート団体追い抜き(チーム・パシュート)
今回の五輪で初採用されたスピードスケート唯一の団体種目。自転車の団体追い抜きのスケート版とも言え、3人1組でチームを編成、リンクの対角から2チームが同時にスタートする。空気抵抗を受け、負担の大きい先頭の選手を途中で入れ替えながら男子はリンクを8周、女子は6周する。3人の中で最後にゴールした選手のタイムが採用されるが、途中で相手チームを追い抜いた場合、その時点で勝負は決する。個人の力量とチームワークが要求される。(共同)

