本文へ
アルペンクロスカントリージャンプノルディック複合フリースタイルスノーボードスピードスケートフィギュアスケートショートトラックバイアスロンボブスレースケルトンリュージュアイスホッケーカーリング

2006.02.15 更新

 

朋ちゃん、惜しい!4位でメダル逃がす

1回目3位につけたが、2回目にタイムをあげれず4位で表彰台を逃した岡崎朋美。日本勢は期待種目でまたもメダルを獲れなかった(撮影・岡田亮二)

1回目3位につけたが、2回目にタイムをあげれず4位で表彰台を逃した岡崎朋美。日本勢は期待種目でまたもメダルを獲れなかった(撮影・岡田亮二)

惜しい、朋ちゃん! スピードスケート女子500メートルで、日本勢はベテラン岡崎朋美(34)=富士急=の4位が最高で、メダル獲得はならなかった。日本記録保持者の大菅小百合(25)=日本電産サンキョー=は8位に終わった。吉井小百合(21)=日本電産サンキョー=は9位。前日の男子500メートルに続くスピードスケート短距離陣の失速劇で、今大会の日本勢はいまだメダルなし。悪夢の連鎖反応は止まらない。

「朋ちゃんスマイル」だけは忘れなかった。トリノの女神は微笑んでくれなかったが、岡崎は晴れやかな笑顔をたたえていた。アウトスタートの1回目に38秒46で3位につけてメダル圏内にいながら、2回目で順位を落とした。長野五輪の「銅」以来、2大会ぶりのメダル獲得はならなかったが、スピードスケート代表最年長の34歳のベテランの健闘に大きな拍手が送られた。

1日にトリノ入りしてからひいた風邪は「想定外」のアクシデント。微熱が続き、のどが痛んだ。五輪4度目の経験者にあるまじき体調管理のミスだったが、10日の開会式に強行出席。レース当日にはきっちり体調を戻してきた。メダルにこそ届かなかったが、4度の五輪で改めて日本の“女王”の存在感を示した。

自他ともに認める負けず嫌い。原点は北海道清里町・光岳小3年のとき。スケートが得意な転校生が現れた。「その子に勝つために必死に練習した」と振り返る。ソルトレークシティー五輪を控えた01年冬。椎間板ヘルニア手術の影響で思うような結果を出せなかった時は、友人で栄養アドバイザーの石川三知さん(40)に「どんなにきつくてもいいから、体づくりのメニューを教えて」と頼み込んだ。五輪本番では日本記録を更新し、6位入賞を果たした。

昨年6月の山中湖合宿でも、100段以上続く神社の石畳をスケーティングの姿勢のまま一気に駆け上がる練習を繰り返した。夏のトレーニングでは瞬発力を計る数値などで、軒並み自己ベストを更新。30歳を超えても、練習量は他の追随を許さなかった。

だが、日本選手団の主将に任命された岡崎をもってしても、日本勢の不振の連鎖反応を止めることはできなかった。前日に加藤条治、清水宏保の二枚看板を擁した男子500メートルがメダルなしの惨敗。女子も岡崎に加え、日本記録保持者の大菅、急成長の21歳・吉井の三本柱で臨んだが、世界の壁に弾き返された。

日本女子スプリント陣に与えられた大きな試練。まさかの危機に直面し、負けず嫌いのハートに火がついた。岡崎はあっさりと言ってのけた。「もっと上に行くために、やるべきことがすぐ出てきちゃう。次のバンクーバー五輪(10年)までやってもいい」。

トリノがスケート人生の終着点ではない。負けたまま終われない。進化する34歳の限界点は、まだ見えない。

◆岡崎朋美の話 

「2回目の出来が悪かったので悔いが残る。悔しい思いがあるが、結果は結果。何としても(メダルを)持ち帰りたかったが、国民の皆さんの期待に応えられなかった。(共同)」

岡崎朋美・五輪全成績
年・月・日大会種目タイム(順)
94・2・19リレハンメル500m40秒55(14)
98・2・13長野500m38秒55(3)
14500m38秒55(3)
【銅メダル獲得】
191000m1分18秒27(7)
02・2・13ソルトレークシティー500m37秒77(7)
14500m37秒87(6)
【6位入賞】
【注】500mは長野大会から2本の総合タイムで順位を競う