2006.02.14 更新
及川健闘、家族はドキドキ−エース沈む中、一時トップ

男子500メートル2回目を滑り終え、ガッツポーズで声援に応じる及川佑=オーバルリンゴット(共同)
エースが沈む中、最後までレースを盛り上げたのは伏兵だった。13日のスピードスケート男子500メートルは、世界記録保持者と長野五輪金メダリストの陰に隠れがちだった及川佑選手(25)が4位に食い込む健闘。一時はトップに立つ展開が、応援の家族をハラハラ、ドキドキさせた。
快調な滑りで2本目を終えた及川選手はその時点で首位に立った。残る選手は4人。母真知子さん(52)はスタンドで胸に手を当て、続くレースを見詰めた。父準さん(54)も周囲の人に後続の人数を確かめながら落ち着かない様子。
最終組のタイムでメダルの望みが絶たれると、2人は座席にへたり込んだ。ため息の後、準さんは「この舞台に連れてきてくれて、ありがとうと言いたい」と話した。
及川選手は「こんな夢の舞台で、自分の滑りが精いっぱいできたので満足しています」と、涙をにじませ振り返った。
メダルの期待が高かった加藤条治選手(21)は1本目の不振がたたり6位。兄の清昌さん(25)は「1歩目を見た瞬間、駄目だと思った」と、いつもとは別人のように緊張した弟に驚いた。
男子500メートル2回目を滑り終え、ガッツポーズで声援に応じる及川佑=オーバルリンゴット(共同)
スピードスケート男子500メートルを観戦する及川佑選手の父、準さんと母、真知子さん=13日、オーバルリンゴット(共同)
母順子さん(51)は「いい勉強をさせてもらったと思います」。加藤選手はさばさばした表情ながら「負けっ放しではいられない。来年は無敗スケーターを目指す」と名誉挽回(ばんかい)を誓った。
母津江子さん(67)の声援を受けて滑った清水宏保選手(31)は18位。「やるだけのことはやってきた。悔いはないです」と語った。(共同)

