本文へ

2006.02.27 更新

 

オーノが優勝、寺尾は6位−男子500メートル

寺尾悟

男子500メートル6、7位決定戦で勝利し、ガッツポーズをする寺尾悟=パラベラ競技場(共同)

男子500メートルで寺尾悟(トヨタ自動車)が準決勝第2組で3着となり、6、7位決定戦で勝って6位になった。優勝はアポロ・アントン・オーノ(米国)。全4種目制覇を狙った安賢洙(韓国)はこの種目3位だったが、5000メートルリレーでは韓国の4大会ぶりの優勝に貢献し、1000メートル、1500メートルに続く金メダルを手にした。

女子1000メートルは小沢美夏(阪南大)が準決勝第2組で5着となり9位。陳善有(韓国)が1位で、リレーを含めて3冠を獲得。韓国は今大会、男女計8種目のうち、6種目を制した。(共同)

★寺尾、自分らしいレースできた−笑顔で終えた4度目の五輪

初出場のリレハンメル五輪から12年。度重なる非運にもめげず挑戦を続けた。ショートトラック男子千メートルの寺尾悟選手(30)。??4度目の正直?≠ヘならなかったが「(自分)らしいスケーティングとレースができた」と笑顔で締めくくった。

前回ソルトレークシティー五輪の男子千メートル準決勝。トップでゴールし、喜ぶ寺尾選手に「失格」のコールが告げられた。「同走者を押した」との判定。メダル本命と言われながら転倒した長野に続く悪夢となった。

「身に覚えがないんだ」。自宅の母摩里子さん(55)に電話がかかった。決して弱音を吐かない息子からの、初めての「SOS」だった。

帰国後、寺尾選手は父正見さん(57)に「スケート、どうしようかな」と漏らす。練習拠点のリンクも閉鎖されようとしていた。「それでいいなら、な」と正見さんは素っ気なく答えたが、負けず嫌いな息子の性格を見抜いていた。

「長野で金メダルを取ってやめるのが一番かっこいいと思っていたのに、西谷岳文選手に先を越されたんですから」

間もなく新しいリンクを探し、近くで一人暮らしを始めた。国内で敵なしの??お山の大将?≠ヘ「五輪のメダルより、普段の取り組みが重要」と答えるようになった。

交友関係も広がった。アテネ五輪ハンマー投げ優勝の室伏広治選手(31)とはトレーニングだけでなく、食事にも出掛ける仲。「競技は違うけど、空間を共有するだけで十分。糧になっている」と寺尾選手は言う。

強豪の韓国にも遠征し、ライバルと合同で練習した。摩里子さんには分かった。「いいものは何でも取り入れる。本当に強くなりたいんだ」(共同)

★小沢、世界に通用する選手に

小沢は女子1000メートルで準決勝敗退。実力者がそろった第2組で、5番手から上がれないままフィニッシュ、「今の実力はこの状況」と話した。

それでも、20歳の表情は明るかった。4年前は五輪代表に選ばれたが出番なし。今回は「自分が滑って、観衆がワーって騒ぐのを聞くのはすごく気持ちがいい」と、五輪を楽しんだ。トップ選手と戦い「世界に通用する選手になりたい」との思いも強くした。(共同)