2006.02.24 更新
寺尾、20年間の思いぶつけメダルに挑む!−男子500準々決勝
予選を快調に飛ばす寺尾。メダルへの期待がかかる(撮影・岡田亮二)
ショートトラック男子500メートル予選で4大会連続出場の寺尾悟(30)=トヨタ自動車=が第4組1位であす25日の準々決勝進出を決めた。長野五輪金メダリストの西谷岳(27)=サンコー=は落選した。女子1000メートル予選は小沢美夏(20)=阪南大=が第1組2位で通過したが、神野由佳(25)=綜合警備保障=は敗退。女子3000メートルリレーの日本(田中、神野、小沢、山田)は7位だった。
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ベテランの冷静さが冴えた。フライングなどで2度仕切り直しされたレースで、寺尾はスターターのリズムが早いのを読み、タイミングをズバリ合わせた。最高のスタートダッシュで飛び出すと最初のコーナーを制し、1度も先頭を譲らずにゴール。自ら手を叩き、準々決勝進出を祝った。
「500メートルのレースは水もの。きょうはスタートのいい選手が勝てると思って、スタートはかなり意識しました」
4度目の五輪へかける思いは熱い。全日本選手権総合優勝9度の実力者も過去の五輪では不発。最高位は愛知・足助高3年だった94年リレハンメル五輪の1000メートル4位。上位に失格者が2人出ての繰り上がりだ。長野五輪は個人種目で決勝に進めず、前回ソルトレークシティー五輪では1000メートル準決勝で不可解な判定で失格とされた。
04年2月の全日本選手権で転倒し、右手首の腱を断裂。その反省からフォームを改造した。コーナー突入時に腰の位置を低くし、靴のブレード(刃)にたっぷり重心をかけることで、カーブでのスピードと安定感が増した。昨年5、6月には強国・韓国に遠征し、刺激も受けた。
「最後の一日。4年間と言わず、20年間の思いをぶつけたい」
準々決勝以降が行われる25日にすべての思いを叩きつける。近年の日本勢は、韓国、米国勢らとの力の差が開き、今大会もいまだ決勝進出者はいない。寺尾も今季W杯全4戦で決勝に進めたのは第1戦の1000メートル(5位)だけ。そんな前評判の不利も、ベテランの経験で突き崩す。目指すのはメダルしかない。
| 寺尾悟の五輪成績 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 年 | 開催地 | 500 | 1000 | 1500 | 5000継 |
| 94 | リレハンメル | 13位 | 4位 | − | 5位 |
| 98 | 長野 | 13位 | 9位 | − | 5位 |
| 02 | ソルトレークシティー | 5位 | 準決勝失格 | 準決勝失格 | 5位 |
| 06 | トリノ | 25日 | 9位 | 9位 | 予選失格 |
| 【注】日にちは現地時間で準々決勝、準決勝、決勝を実施 | |||||
★長野「金」の西谷、雪辱果たせず引退も
長野で「浪速の弾丸」と呼ばれた王者の面影はなかった。西谷は号砲とタイミングが合わずに出遅れ、一時は2番手につけたが、最後の1周で外にふくらんだところを突かれて3着に敗れた。「最悪です。今後のことはまた考えます。五輪までと考えていたんで…」。本番1カ月前の左足首骨折で不発だった前回五輪の雪辱を果たせず、27歳の元金メダリストは引退に含みをもたせた。

