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2006.02.14 更新

 

神野由佳、準々決勝へ!個人で予選通過は初

神野

エース神野(中央)が準々決勝進出。個人種目での予選通過は初めてだ(撮影・岡田亮二)

ショートトラック女子500メートル予選でエースの神野由佳(25)=綜合警備保障=が5組2位になり、15日の準々決勝にコマを進めた。個人種目での予選通過は初めて。メダルが期待された女子3000メートル継予選の日本(田中、神野、山田、小沢)は1組最下位の4位となり決勝進出を逃しただけに、今後は個人種目でのメダル獲得に気持ちを切り替える。男子1500メートルの寺尾悟(30)=トヨタ自動車=は準決勝で敗れて9位だった。

危なげなかった。500メートル予選で神野は終始2位をキープし、準々決勝進出を決めた。初出場のソルトレークシティー大会では500、1500メートルに出場して予選敗退。個人種目として初の予選通過を果たしたが、表情はさえなかった。

「リレーが悔しいです。何と言ったらいいのか…」。仲間と力を入れて練習してきた成果を出せず、言葉を詰まらせた。500メートル予選通過の喜びよりも、リレー敗退の悔しさがにじみでた。メダルを狙っていた3000メートルリレー予選で日本は惨敗。過去2大会は4位。リレーでメダルを獲るために32歳の田中千景、34歳の山田伸子が現役復帰を果たし、今大会に臨んだ。「千景さんと伸子さんが戻ってきてくれたのに、申し訳ない…」。エースとして、敗戦の責任を一身に背負った。

だが、神野にとってはこれからが本番だ。トリノ入りしてから調子は上昇機運。リンク1周(111・12メートル)のラップタイムで自己ベストを次々に更新し、ついにトップ選手と肩を並べる8秒97にまで達した。「気持ちを切り替えて、頑張っていくだけ」。リレー敗退の悔しさをバネに、神野が個人3種目でメダルを獲りにいく。

★日本勢完敗−女子3000リレー

完敗だ。3000メートル継を重点的に練習してきた日本女子が、予選1組でトップの中国から半周以上も差をつけられた。格上の中国、カナダ、米国と同じ組。組み合わせに恵まれなかった。スタートで出遅れ、その差を詰めようと焦ってスタミナを使ってしまった。川上監督は「スタート直後に離されるのだけはやってはいけなかった」と悔やんだ。女子継は出場を逃したリレハンメル五輪を除き、これまですべて4位だったが、若手が台頭しない日本は世界との差が広がっている。厳しい現実を突きつけられた。

★寺尾9位「力は出せた」−男子1500

日本男子のエース、寺尾は1500メートルで9位。得意種目ではないこともあり、「1500の今の力は、出せたと思う」と、五輪4度目のベテランは冷静に分析。準決勝では、前に出て主導権を握ろうとする積極的な滑りを見せ、「次にはつながる」とうなずいた。個人全3種目にエントリーするが、狙いは500メートルに照準。

■ショートトラック

30メートル×60メートルのスケートリンクに設けられた1周111・12メートルの楕円形のトラックを使用し、一斉にスタートを切るマススタート(集団スタート)方式で行われる。88年カルガリー五輪で公開競技として初めて行われ、92年アルベールビル五輪より正式競技に採用。トリノ五輪では男女500、1000、1500メートルと、男子リレー5000メートル、女子リレー3000メートルの8種目が行われる。