2006.02.12 更新
ツェゲラーが首位、小口23位−男子1人乗り
男子1人乗りの2回戦までを行い、2連覇を狙うアルミン・ツェゲラー(イタリア)が1位。今大会を最後に現役引退を表明しているゲオルク・ハックル(ドイツ)は5位と出遅れた。
日本勢は小口貴久(信州大大学院)が23位、牛島茂昭(太陽グループ)は2回戦で転倒したのが響き、最下位の36位。
12日に3、4回戦を行い計4回の合計タイムで順位が決まる。(共同)
★最下位確定的の牛島−攻めが転じて落とし穴に
まさかのアクシデントだった。28位で迎えた2回目の滑走。リュージュ男子1人乗りのエース牛島は「1回目の遅れを何とか挽回(ばんかい)したい」との思いがあった。だが7カーブで左右に振られると、9カーブ目の入り口で壁に当たり、体勢を崩して転倒。そりと一緒に200メートルほど氷上を滑り落ち、再び乗り直してゴールした。
「途中で(競技を)やめるわけにはいかないんで。試合で転んだのはいつ以来だろう」。集大成を懸けた3度目の五輪。昨年夏から高速度カメラで動作解析を試み、新たにイタリア製のそりも購入して挑んだ28歳の顔に無念さがにじんだ。
選手の事故が相次ぎ、終盤のカーブを改修した世界一の高速コース。小学4年からそり遊びの延長でリュージュを始め、この道一筋の牛島にも落とし穴が待っていた。「あと2本、ベストを尽くす」。最下位は確定的でも前を向くしかない。(共同)
★小口、順位より内容を
小口は前半を終えて23位に「2本ともきれいにまとめられた。初日としてはよかった」と納得した表情だった。
2回目の滑走前、スタート台から牛島の転倒を見た。だが「自分に集中できた」という。前回のソルトレークシティー五輪は2人乗りで転倒し、途中棄権した苦い記憶がある。「今回は4本滑ってきっちり結果を出したい。順位より内容を重視したい」と力を込めた。(共同)
★ツェゲラー、大歓声にも平然
地元イタリアの大歓声を受け、首位に立ったツェゲラーは表情一つ変えなかった。「練習ではうまくいかなかったが、きょうは滑走に集中できた」。抜群の操作技術でコースレコードをマーク。それでも気を抜くそぶりは一切なかった。
五輪連覇、しかも地元開催の大会で金メダルの期待は高まるばかり。世界一の高速コースとはいえ、滑り慣れた利もある。だが王者は「すべて終わらなければ分からない」と気を引き締めた。(共同)

