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2006.02.19 更新

 

30年ぶりの「メダル・ゼロ」か?冬季競技強化の見直しも−力を出せない日本選手

トリノ冬季五輪は、18日で前半戦を折り返した。日本勢は9日目までメダルがなく、ふがいない戦いぶりが目立つ。後半は期待種目が減り、「メダル・ゼロ」に終わった1976年インスブルック大会以来の不振のピンチに陥っている。

スピードスケート男子500メートルで、世界記録保持者の加藤条治(日本電産サンキョー)が6位に敗れるなど、本来の力を出し切れない選手が多い。スノーボード・ハーフパイプ男女のメダル候補は予選で転倒が相次いだ。スピードスケート女子団体追い抜きの3位決定戦でも転倒。日本選手は最後の勝負に持ち込む前に自滅している。

ジャンプ・ノーマルヒル予選では原田雅彦(雪印)が失格。日本選手団の遅塚研一団長は「戦う選手団を編成したつもりだが、そうではなかった」と、自戒を込めて内容の悪さを嘆く。56年コルティナダンペッツォ大会で冬季五輪日本初のメダルを獲得した猪谷千春・国際オリンピック委員会(IOC)副会長は「自己ベストを出せずに負けていては話にならない」と手厳しい。

加藤は21歳、ハーフパイプの国母和宏(北海道・登別大谷高)は17歳、今井メロ(ロシニョール・ディナスターク)は18歳。初の五輪に経験不足が露呈した形だが、若い選手を支えるコーチやスタッフにもすきがあったようだ。「万全の状態にもっていけなかった」「「敗因はメンタル面」など、指導者の反省の言葉が相次ぐ。

関係者によると、今大会は選手村に米やレトルト食品などを持ち込む量が、通常の五輪に比べて多いという。「夏季競技ではあり得ない。選手を甘やかしすぎ」との批判も出ている。

フィギュアスケート女子などの期待種目が残っているものの、「日本惨敗」の総括は避けられそうにない。メダル10個を獲得した98年長野五輪から8年。閉幕後は、日本の冬季競技強化全体の見直しが急務となる。(共同)