2006.02.19 更新
未明まで人波と歓声−「五輪ナイト」のトリノ市
トリノ五輪が折り返し点を迎えた18日夜、「五輪ナイト」でにぎわうトリノ市内の目抜き通り(共同)
【トリノ19日共同】 「トリノがこんなににぎわっているのを見るのは生まれて初めてだ」。肩にイタリア国旗を掛けたトリネーゼ(トリノっ子)のガブリエレさん(35)が興奮気味に話す。冬季五輪が折り返し点を迎えた18日夜は、トリノ市など主催の「五輪ナイト」。
コンサートや博物館の夜間無料開放などで、いつもは静かな深夜の目抜き通りは人波で身動きができないほど。異例の終夜営業を続けたカフェなどが五輪観戦の観光客や市民らで19日未明までにぎわった。
イタリア製のアクセサリーを売るシルビオさん(45)は「今晩の客の入りは予想したほどではないが、五輪が始まってからは日本のお客さんも来てくれている」と満足げ。
ピザ店経営のエンリコさん(53)は明け方まで店を開けるつもりだったが、売れ行きがよく材料がなくなって、19日午前零時前に閉店。「トリノの活性化のためにも、年1回ぐらいの深夜営業はいいことだ」と語った。
トリノ市の「五輪ナイト」で気勢を上げる、岡崎朋美ファンのイネスさん(右)ら=18日夜(共同)
100万都市のトリノだがホテルの宿泊客収容能力は約1万人(市観光局)しかなく、五輪期間中は宿舎不足が続く。「五輪ナイト」でも聞こえるのはイタリア語ばかりで、地元イベントの色彩も。
そんな中で目立ったのは、オレンジ色のかつらをかぶり、腕に「岡崎朋美ファン」のワッペンを付けたオランダ人のイネスさん(56)。オランダの岡崎朋美ファンクラブ会長と名乗り、トリノ中央駅近くのカフェで「メダルが取れなくてもいい。彼女が飛ぶように美しく滑る姿が見られればいいんだ」と、ビールを飲みながら気勢を上げていた。

