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2006.02.18 更新

 

新たな薬物汚染か−またドーピング違反

トリノ冬季五輪でも、ドーピング(薬物使用)違反が発覚した。第1号はバイアスロンの女子選手。前回ソルトレークシティー五輪では、距離スキーの強豪3選手から持久力を高めるダーベポエチンが相次いで検出され、金5、銀3の計8個のメダルがはく奪される一大スキャンダルとなった。今回も新たな薬物汚染が表面化するのか、予断を許さない。

▽古典的な薬物

国際オリンピック委員会(IOC)は16日、バイアスロン女子15キロで2位のオリガ・プイレワ選手(ロシア)をドーピング違反と認定し、銀メダルはく奪を決めた。

同選手は13日のレース後の検査で、興奮剤のカルフェドンに陽性反応を示した。カルフェドンは耐寒力を強め、持久力を高める効果があるとされ、ドーピングでは「古典的な薬物」の一種。ロシアでは処方薬として入手が容易だ。

IOC規律委員会の聴聞会で、同選手は「1カ月前に足首をねんざし、痛み止めを使った。その中に、表示されていなかったカルフェドンが含まれていた」と弁明した。しかしロシア選手団の医師によると、プイレワ選手が使用した処方薬にカルフェドンが入っていることは周知の事実。選手には注意喚起しており、「知らなかった」の言い訳は通用しない。

▽嫌な兆候

国際スキー連盟(FIS)が距離とノルディック複合の選手を対象に、トリノ五輪開幕前に実施した血液検査で、12人が基準を超えるヘモグロビン値を示し、5日間の出場停止となった。このうち、3人は再検査でも数値が下がらず、停止期間がさらに5日延びた。

FISは、この検査を「選手が安全に競技するための健康チェック」と位置付け、ドーピング検査と区別する。だが、世界反ドーピング機関(WADA)のパウンド委員長は疑惑の目を向ける。「同時期に、12人もが異常に高いヘモグロビン値を示した。ドーピングが行われていると考えざるを得ない」

同委員長は「誰かがどこかで、われわれの知らないことをやっている。ドーピングには、その前提で立ち向かっている」と述べ、ヘモグロビンを増加させて持久力を高める、新たな手法がまん延している可能性を示唆した。(共同)