2006.01.30 更新
里谷、予選で前方宙返り初成功!12位もメダルに光

予選で大技のフロントフリップを成功させた里谷。収穫はあった=共同
フリースタイルスキー・W杯第7戦(28日、イタリア・マドンナディカンピリオ=国際電話)女子の里谷多英(フジテレビ)は決勝でエアの着地に失敗し、11・74点で12位に終わった。腰痛の影響でW杯を2試合休んだ里谷は予選で、前方宙返りを自身で初めて公式戦で決めて9位通過した。男子の尾崎快(東京・青稜高)が決勝で24・99点を出し、初の1ケタ順位となる5位に食い込む健闘。ほかの日本のトリノ五輪代表は予選落ちし、男子の上野修は18位、附田雄剛(ともにリステル)は54位、女子の伊藤みき(滋賀・近江兄弟社高)は19位、畑中みゆき(佐川急便)は21位だった。
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予選で成功した大技のフロントフリップ(前方宙返り)が決まらない。決勝前に行われた公式練習。里谷は、不安を抱えながら決勝のスタートに立った。
心の乱れは第1エアに出た。バックフリップ(後方宙返り)で着地した直後、スキーが流れるミス。第2エアの前方宙返りでは尻もちをつき、決勝最下位の12位に終わった。だが、里谷はこの大会を前向きにとらえた。予選の第2エアで成功した前方宙返りを公式試合で初めて試みると、きれいに着地してみせたのだ。「前進があったと思う」。
高難度の前方宙返りは女子で試みる選手が少なく、決まったときに高い得点が出やすい。里谷は昨年11月から精力的に取り組んできた。「予選のエア点は全体の2位。自分が目指していたところより高いものが出る」と、実感した。19日の練習で腰を強打し、その後のW杯2戦は欠場を余儀なくされた。恐怖心はまだ、ぬぐい切れていないが、五輪前のステップになることは確か。3大会連続の五輪メダル獲得へ、光がみえた。
★尾崎「大満足」自己最高の5位
大会前は風邪をひいたうえ右手の親指を痛めた尾崎だったが、試合本番になって若さを爆発。W杯で自己最高の5位に食い込み「結果は大満足」と笑顔。高さのあるエア技が武器。ときには飛びすぎて失敗することもあるが、この日はうまくコントロールして華麗に舞った。「(ゴールまで滑りを)通せたのがよかった」。
小1から本格的に競技を始め、東京・青稜高3年で今春からは早大への進学が決まっている。採点競技であるモーグルでは、審判員への名前の浸透度も大切な要素。知名度の低い尾崎にとって、五輪間近の時期に好成績でアピールしたのは大きい。

