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2006.12.15 更新

 

愛子負傷欠場…予選前の練習で転倒、腰など強打

上村愛子

フリースタイルスキーモーグルW杯開幕戦(14日、フランス・ティーニュ=伊藤隆)モーグル女子でトリノ五輪代表に内定している上村愛子(26)=北野建設、顔写真=が、予選前の練習で転倒し、右腰を痛めたため大事を取って棄権した。骨に異常はなく、18日の第2戦(ドイツ・オーベルストドルフ)には出場する見込み。男子でベテランの附田雄剛(29)=リステル=がトップと0・01点差の2位になり、3大会連続となるトリノ五輪の代表内定を確実にした。

涙の欠場だ。トリノ五輪のメダルの行方を占う今季開幕戦に、日本のエース・上村の姿はなかった。「きょうは出なくなりました。今までにないぐらい調子が良かったのに…」。涙を浮かべながら、棄権することを明らかにした。

転倒した上村愛子

予選前の練習で転倒した上村愛子は、涙を浮かべて棄権を決断した(撮影・奈須稔)

想定外のアクシデントだった。予選前の練習中、第2エアを終えて、着地した直後に、アイスバーンとなったコブでバランスを崩して転倒。コースを転がり落ち、腰などをコブに強打。激痛に顔がゆがんだ。

予選開始まで10分ほどと時間もない上、トレーナーによる応急処置を受けても、痛みは引かない。「出場しても、ちゃんと滑れない。危ない。他の部分もケガをするかもしれない」という全日本スキー連盟の林辰男フリースタイル部長らの説得で、出場を断念した。

トリノでのメダル獲得への第一歩は、最悪のスタートとなったが、幸い大事には至らなかった。検査の結果、骨に異常はなく打撲で、第2戦には出場する予定。「この後の大会でも調子の良さを出せればいい」。上村は悔しさを吹き飛ばし、巻き返す。

■トリノへの道

女子モーグルの五輪代表枠は最大で「4」。すでに3月のフリースタイル世界選手権で3位となった上村愛子(北野建設)が内定。選考方法は強化指定選手が年内2つのW杯で、表彰台に立つか、入賞複数回以上。このほか、強化コーチによる推薦もある。残る枠を畑中みゆき(佐川急便スキーク)、伊藤みき(近江兄弟社高)らが争っている。

附田雄剛

会心の滑りで2位。トリノ五輪代表に内定した附田

★男子決勝で2位!29歳・附田トリノ内定…エア最高得点6・29

附田の目に涙が浮かんだ。02年3月以来、4季ぶりの表彰台。「決勝に残って、入賞できればいいと思っていた。よかったです。五輪内定のことは知らなかった」と喜びをかみしめた。

アイスバーンの難コースを積極的に攻めた。ミスのないターン、今季から取り組んだエアの3D「セブンオー」がピタリと決まる。エアの得点は決勝で最高の6・29点。予選11位から大逆転で2位に飛び込んだ。

日本男子モーグル界の第一人者も、エアの3Dが主流となった最近は低迷。上野、野々垣ら若手の台頭を許した。今オフは、すべての時間を苦手のエアの練習に費やした。

わずかの差で6季ぶりの優勝を逃したが、見事な復活を遂げたベテランは「楽しくやっていた。前向きなところが良かったのかな」。涙は消え、笑みがこぼれていた。

■附田 雄剛(つきた・ゆうご)

1976(昭和51)年7月18日、北海道石狩市生まれ、29歳。リステル所属。札幌光星高1年時に全日本選手権優勝。長野、ソルトレーク五輪に出場し、ソルトレークでは16位。00年1月のW杯斑尾大会では、デュアルモーグルで日本人初優勝を飾る。03年2月に米国で行われた世界選手権では、日本男子初となる銀メダルを獲得。1メートル72、66キロ。

■男子モーグル

(1)ルースア(フィンランド)25・64点(2)附田雄剛(リステル)25・63点(3)ムストネン(フィンランド)25・44点(10)上野修(リステル)21・64点=以下予選落ち=(27)野々垣宏記(白馬ク)22・08点(28)益川雄(北野建設)22・05点(59)尾崎快(東京・青稜高)8・21点

フリースタイルスキーモーグルW杯・今後の予定
年・月・日 大 会 名
05・12・18 独・オーベルストドルフ
06・ 1・ 7 加・トレンブラン
      13 加・デアバレー
      20 加・レークプラシッド
      22
      28 伊・マドンナ