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2006.03.01 更新

 

荒川、凱旋!“ベッカム超え”の900人お出迎え

荒川静香

会見場で金メダルを披露した荒川。トリノ五輪で日本が獲得したたった1つのメダルを手に、「この金メダルのように輝いていきたい」と話した=撮影・大西史朗

史上最多の祝福だ。トリノ五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した荒川静香(24)=プリンスホテル=ら日本選手団の本隊が28日、帰国。成田空港では到着ロビーにベッカム様の来日時を上回る約900人のファンの出迎えを受ける騒ぎとなった。凱旋公演となる4、5日のアイスショー「シアターオンアイス」(産経新聞社など主催)で“金メダル・セレモニー”が行われることが決定。シンデレラのフィーバーは続く。

ヒロインの凱旋だ。紺のブレザーに首から金メダルを下げた荒川が到着ロビーに姿を現すと、待ちかまえたファンから大きな歓声と拍手が起きた。空港公団の発表によると、到着ロビーに集まった人数は900人にのぼったという。

荒川(左)

成田空港では殺到する出迎えファンの前を荒川(左)は笑顔で通り過ぎた=撮影・佐藤雄彦

同公団によると、これまでのフィーバー記録は、サッカーのイングランド代表MFデビッド・ベッカムが03年8月3日に来日したときの800人。同じ五輪金メダリストの高橋尚子、田村亮子らはもちろん、サッカーのジーコ・ジャパンやプロ野球・米大リーグの松井秀喜、イチロー、韓流スターのペ・ヨンジュンも遠く及ばない。警官40人に加え機動隊まで出動する厳戒態勢。1978年の成田空港開港以来最多の祝福の嵐だった。

「最高の舞台で最高の結果で帰国できてよかったです。あれだけ多くの方々に空港に出迎えてくださって感激でした。ただ、一瞬だったので、せっかく足を運んでいただいた方には申し訳なかったと思います」

あまりのフィーバーぶりに、空港を素通りして都内のホテルで記者会見。日本のファンと触れ合う機会がなかったため、凱旋公演となる「シアターオンアイス」では荒川の金メダル獲得をファン全員で祝うセレモニーを行うことを急きょ決定した。全選手の演技終了後、荒川だけがリンクに残り、スポットライトが当たる中、ドーナツ型の金メダルを約7000人の観客に披露する。

「今すぐプロになるとか引退するとかはまだ決めてませんが、金メダルによって今後の可能性が広がったと思う。夢であるアイスショーだけでなくフィギュア以外の活動もしていきたい」

婚約指輪?

この日は帰国した足で文部科学省を表敬訪問し、1日からもテレビの生出演や取材の予定がびっしり入っている。昨年12月28日に出国した時にはわずか数人の見送りだったが、2カ月後にはこのシンデレラぶり。今後の活動について明言はせず、世界選手権(20〜26日、カナダ・カルガリー)の出場も未定だが、まずは「シアターオンアイス」で金の舞いを披露する。

(牧慈)

★左手薬指にキラリ…もしかして婚約指輪?

会見で荒川の左手薬指に指輪がキラリ=写真。五輪期間中からトリノで写真に撮られるなど話題になっていた。会見では指輪の話は出なかったが、左手薬指で思い浮かぶのは、婚約。“シズカマニア”にとっては、気になるところだ。

■荒川の今後のスケジュール

シアターオンアイスへの出演の後、6日には長野でアイスショーに出場。4月1日には名古屋、2日には大阪で開催されるアイスショーに出場する。代表に選出されている世界選手権出場については未定としているが、日本スケート連盟の城田フィギュア強化部長は「練習が十分にできてモチベーションが下がらなければ、行く可能性もある。前向きに彼女は考えている」と説明した。

▼シアターオンアイス

3月4、5日に東京・有明コロシアム特設リンクで行われる。アマチュア選手ではトリノ五輪代表の荒川静香、村主章枝、安藤美姫(女子)、高橋大輔(男子)、渡辺心・木戸章之組(アイスダンス)のほか、男子金メダルのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、ペア金メダルのタチアナ・トットミアニーナ、マキシム・マリニン組が出演。プロスケーターでは男子のビクトール・ぺトレンコ、女子のスルヤ・ボナリーらが出演する。荒川フィーバーによって、定価1万5750円のSS席がネットオークションでは8万4000円で取引されている。

【金メダルVTR】

21日のSPで3位だった荒川は、23日のフリーを21番目に滑走した。直前にSP首位サーシャ・コーエン(米国)が演技したが転倒が響いて合計183.36点。続く荒川は落ち着いて演技をし、6種類のスピン、ステップ中、5種類で最高難度のレベル4を得る圧巻の演技で自己ベストの合計191.34点をマークして首位に立った。最終滑走となったSP2位イリーナ・スルツカヤ(ロシア)は演技中盤の3回転ループで転倒し、合計181.44点。荒川の逆転優勝が決まった。

★ミキティも帰国

フィギュア女子15位の安藤美姫(中京大中京高)は、空港で旅客らの歓声に会釈しながらもやや硬い表情だった。カーリング女子やスケルトン男子の越和宏(システックス)、フィギュアスケート男子の高橋大輔(関大)らも次々と到着ロビーに姿を見せ、カメラのフラッシュを浴びた。